パリWiFi(電測)事情
ちょっと前のことです。10月にパリに出張したので、街中の無線LANアクセスポイント配置状況を現地調査してみた。業界用語で"War Walking"というやつです。PlaceEngine用データ収集の一環でもある。PC+GPSを背中にしょってWiFiをログしながら街を歩きまわる。ちょっと怪しい?オーディオフィードバックでアクセスポイントのID(MAC address)に応じて音が変化するようにしているので、歩きながら電波の状況が体感できる。
バスティーユ→ポンピドー→ルーブル美術館→オペラ→ヴァンドーム広場、みたいなコースと、サンジェルマン周辺とを2回にわけて歩いてみた。のべ3時間ぐらい。ログできたアクセスポイント総数が約4900で、東京よりもかなり高い密度な感じ。パリにはPHSのような方法がないので、路上でインターネットに接続するにはホットスポットが唯一の手段だからかも知れない。
歩いているときに同時に観測できたアクセスポイント数をグラフにするとこんな感じになる。(横軸が時間、縦軸が同時に観測できたアクセスポイント数)
一見WiFiとかと無関係な歴史的な町並みが、実は電波で充満しているので不思議な感じがする。歩いた範囲で電波が観測できなかったのは、地下鉄(メトロ駅構内はほとんど電波がない。これは東京の地下鉄駅構内とは事情が異なるところ)と、大きな公園の中央だけだった。
で、取得できたアクセスポイント名(ESSID)を観測回数の多い順に並べると以下のようになった。
2235 METEOR 1629 wifi Centre Pompidou acces libre 1477 OzoneParis.net : acces libre 957 THOMSON 605 orange 545 NETGEAR 536 linksys 492 Adael-Gratuit 489 Neuf WiFi 480
METEORとかOrangeとかはhotspotとして有名どころですね。"NETGEAR"とか"linksys"とか買ったままの設定で放置しているのが多いのも世界共通か。10位に"Google"が入っている(GoogleというESSIDを持つアクセスポイントを480回観測したという意味)。何だろう怪しいなあ。
あと、余談ですが、パリではSmart系が結構はやっている。
みたいに停めているのを見るとなるほど便利そうだった。