オープンシステムサイエンス

ちょっと前のことになってしまいましたが、ソニーCSLの研究員で書き下ろした「オープンシステムサイエンス」が刊行されました。所眞理雄ソニーCSL所長とメンバーとで何回もブレストをしながら作って行ったので思い入れがあります。皆それぞれ自分の研究分野で活動していながら、こうやって議論してみると結構同じところを目指しているのではないかという発見がいろいろありました。

オープンシステムサイエンス―原理解明の科学から問題解決の科学へ

オープンシステムサイエンス―原理解明の科学から問題解決の科学へ

オープンシステムサイエンス 原理解明の科学から問題解決の科学へ|書籍出版|NTT出版

第一章 オープンシステムサイエンスとはなにか/所眞理雄

第二章 生命的ロバストネス――システムバイオロジーからのアプローチ/北野宏明

第三章 履歴の継承としての生命――エピジェネティックスからのシステムバイオロジー/桜田一洋

第四章 偶有的な脳――動物的適応性と認知的安定性を求めて/茂木健一郎

第五章 セミオティック・ダイナミクス――言語と意味の新たなパラダイム/ルック・スティールス

第六章 リフレクシブ・インタラクション――将来のコンテンツは我々の中にある/フランソア・パシェ

第七章 サイバネティックアースへ――サイボーグ化する地球とその可能性/暦本純一

第八章 全地球的社会情報の観測と制御――無限の複雑さに挑む経済物理学/高安秀樹

第九章 計算情報幾何学――距離の意味を求めて/フランク・ニールセン

それから、はてな「教育ソリューション:授業で使うはてな」 で当ブログを紹介していただいているみたいです。授業に活用しようとか、ためになることを書こうとか、というモチベーションもなく思いつくことを書いているだけなので大変恐縮しています。