PlaceEngineセルフロギングとALPSLAB route でお手軽ライフログ
昨年のPLACE+の発表で紹介して以来、次第にはやりだしている(?)のが、PlaceEngineのセルフロギング機能を利用して自分の位置履歴を記録、それをALPSLAB routeを使ってルートつき地図を作ったりすること。自分の行動履歴をお手軽に再現できるのが面白いです。
はてなダイアリーだとALPSrouteが直接貼れなくて悲しいですが、W-ZERO3やX01HTを単に持ち歩くだけで(下の地図のリンク先)
みたいな感じで行動履歴を時刻つきで再現することができます。ログデータは先日の新宿シティハーフマラソンに出場したときの (id:rkmt:20070129)。神宮外苑を何周かしている感じがわかると思います。(一箇所アクセスポイントが調布にぶっとんでますね)。
ちなみにこちらはマラソンルートマップ(マニュアルで作成):
操作手順は:
- 無線LAN・位置情報 | PlaceEngine | Koozytからクライアントソフト(WindowsMobile用)をインストール
- PlaceEngineMobileを起動して(無線LANが使える状態にしておく)
- menu→設定→Logger でセルフロギング設定画面を出して
- Save Log, Auto Spotをチェック
- Interval(秒)を設定します。たとえば3分なら180.
- Update Addressのチェックははずしておきます(これはログを取るときにPlaceEngineに問い合わせて位置情報を取得するフラグなので、毎回通信が発生してしまいます)
- 以上を設定して、最後にAutoSuspend ボタンを押すと機器がスリープ状態になります。以後Intervalで設定した時間ごとにスリープから復帰してWifi状態をロギングしていきます。
ここでのポイントはログ中は単に電波状況を記録していくだけ(緯度経度はこの時点ではわかっていない)なので通信も何も必要ないということですね。WiFi(無線LAN)を単にセンサーとして使っているわけです。
ログは(WindowsMobie側の) My Documents\PlaceEngine フォルダに pelog_07-01-28.txt みたいなテキストファイルとして蓄積されます。このままでは位置情報になっていないので、Active Syncで母艦にファイルを持ってきて、
- http://www.placeengine.com/ui/log のPlaceEngineクライアントログ変換を使ってルート情報に変換します。
- PCX5 という形式を指定するとALPSLAB routeで読み込める形式で生成されます。※
- これをALBSLAB route の http://route.alpslab.jp/form.rb でルートのデータとしてペーストすれば完成です。
- こうやってALPSLAB routeを作った場合はタグとして "PlaceEngine" をつけるのが習慣のようです(ということにしておこう)。
もともとGPSロガーというのはあったわけですが、都市での日常生活では実際あんまり使えない。WiFi利用はかなり実用的です。PlaceEngineクライアントはGPSにも対応しているので、併用することも可能です。今回もGPSデータを取得していますが、上のルートはとりあえずWiFi単独の性能を見るためにログから除外してあります。
私自身は昨年の夏以来実験を続けていて、約半年間にわたる自分の行動履歴情報を継続的に記録しています。まさにライフログ。長期的なデータが集まってくると単に地図にルートを出す以上の解析も出来たりしてといろいろ話が膨らんでいるところです。
参考:
PlaceEngineのログからALPSLAB routeを作るときの注意|blog|たたみラボ
NIKE CHALLENGER『ドリカム++』東京マラソン2007・コースウオークに参加したぜ!そしてそのログデータだぜ!:[mi]みたいもん!
http://journal.mycom.co.jp/articles/2006/11/25/placeplus/
http://journal.mycom.co.jp/articles/2006/11/28/placeplus/
※ログ変換時にPCX5ではなくKMLを指定すれば、GoogleEarthで読み込むことも可能です。