Consumer Generated Servicesの時代? (Mash up Award 2nd)
先日21日に リクルートとサンが共催する Mash up Award (2nd)の審査結果発表・受賞式が開催されたので、スペイン出張からの時差ぼけを引きずりつつ出席してきた。今回は、第一回を大幅に上回る108件の応募作品があったとか。提供APIも17団体と大幅に増えた(PlaceEngineもAPI提供させて頂いている)。
PlaceEngine関係では、以下の作品が受賞されていた。どうもおめでとうございます!
●優秀賞
作品名 doodle(ドゥードゥル)
作者名 株式会社ゴーガ(GOGA, Inc.)
http://doodle.st/●特別賞
作品名 MashMax -セールスガジェッツ-
作者名 CALTA Project
http://mashmax.calta.jp/●PlaceEngine賞
作品名 お散歩ろぐ*1
作者名 中谷秀洋
http://www.giovedi.net/sampolog/●ホットペッパー賞
作品名 禁煙レストラン
作者名 上田直生×大塚恒平(位置情報ロカポ)
PC用サイト http://non-smoke.info/
携帯用サイト http://non-smoke.info/m/
で、今回印象的だったのは最優秀賞をとられた『出張JAWS(ジョーズ)』の作者(黒田哲司さん)が、普段は官公庁にお勤めとのこと。つまり完全なる日曜プログラミングで、あまりに出張の機会が多いので自分で業務支援システムを作ってしまったという。それだけに出張に必要な機能が実にきめ細かく考慮され、組み込まれているところが評価されての受賞となったらしい。
一方、個人的には過激なのも大好きで、たとえば『音声認識でハンズフリーレストラン検索 「声探」』 http://koetan.champierre.com/ (石原淳也さん作)は、なんとWebとSkypeを組み合わせて音声認識でレストラン検索ができるというもの。しかも英語の音声認識エンジンしかないのに日本の駅名を認識させてしまうという強引さが素敵。
検索キーワードが魚になって泳ぎ回る (?)という 『wordarium』 http://www.wordarium.net/ (team37さん作)、検索キーワードで花火を描く『HANAABI!!』 http://www.zuzara.com/pub/hanaabi/ (船木信宏さん作)は、"Mashupアート"とでも呼べる領域を開拓している気がする。
もちろんIT系企業の方の応募も多いわけだが、こうなってくると企業も個人も、プロもアマももはや関係なく、よいアイデアを持っている、切実なニーズを感じている人が強いのではないだろうか。オープンソースよりもさらにフットワーク軽く、直接エンドユーザにリーチできるサービスを個人が簡単に作れる時代、Consumer Generated Media をも突き抜けて Consumer Generated Servicesの時代に来てしまったのかも知れない。
一方、今回は大学関係にあまり宣伝が行き届かなかったためか、学生さんからの応募が少なかったみたい。若い方からはぜひとも審査員の口あんぐりみたいな斬新なものを出してきてほしいと思います。また、研究機関の方は色々な機能をweb APIとして公開しておくと、思わぬ利用方法に発展するかも知れませんね。
受賞全作品・受賞理由は http://bic.recruit.co.jp/mashupaward/results.html まで。(次回の Mash up Awardは夏ごろとのことです)