Ubicomp2007 二日目
Domestic
Yours, Mine and Ours? Sharing and Use of Technology in Domestic Environments by A.J. Brush, Kori Inkpen
How Smart Homes Learn: The Evolution of the Networked Home and Household by Marshini Chetty, Ja-Young Sung, Rebecca Elizabeth Grinter
Location
Symbolic Object Localization Through Active Sampling of Acceleration and Sound Signatures by Kai Kunze, Paul Lukowicz
携帯電話が鳴るとき、その環境(何の上にのっているか)で響き方が変化する。それを使って携帯電話の存在位置を推定する。audio fingerprintは使える。バイブレーションは難しい(バッテリー状況でもバイブレーションの強さが変化してしまう)。携帯電話に「おまえはどこ」と聞くと、自分で音を出して、それを分析して「私(携帯)は机の上」などと答える。
An exploration of location error estimation by David Dearman, Alex Varshavsky, Eyal de Lara, Khai N. Truong
位置推定で、推定位置を点で示すだけでなく推定誤差範囲として示す。携帯(GSM)の位置推定のように、誤差が大きい場合に有効。
Issues in Mobility
前の二つはバッテリーに関するもの。「エネルギー」も「健康」と並んでubicompの二大アプリケーション領域になりつつある気がする。
Users and Batteries: Interactions and Adaptive Energy Management in Mobile Systems by Nilanjan Banerjee, Mark Corner, Ahmad Rahmati, Sami Rollins, Lin Zhong
モバイル機器のバッテリーをどう使っているか。どんなタイミングで充電しているか、などのサーベイと、それに基づいたバッテリーシステムの提案。
An Empirical Study of the Potential for Context-Aware Power Management by Colin Harris, Vinny Cahill
こちらはデスクトップPCのエネルギー使用パターンに関するもの。
Amigo: Proximity-based Authentication of Mobile Devices by Alex Varshavsky, Adin Scannell, Anthony LaMarca, Eyal de Lara
近くのデバイスと安全な情報交換するための方法。超音波センサーで機器間の空間的な関係を認識して通信相手を確認する。後半はman-in-the-middle attack をどうやって阻止するかなど、かなり細かい話が中心。
Activity Sensing
At the Flick of a Switch: Detecting and Classifying Unique Electrical Events on the Residential Power Line by Shwetak Patel, Julie Kientz, Matthew Reynolds, Gregory Abowd
家の中の電気器具の利用状況をセンスして生活アクティビティを認識したい。センサーをつけまくれば可能だが現実的でないので、電灯線上のノイズに着目した。たとえば電気のスイッチのON/OFFで発生するノイズは、各スイッチを識別するに充分なユニークネスを持っている。ので、電灯線にセンサーをひとつだけとりつければ、家の中でのアクティビティを認識することができる。既存のインフラである電灯線を使って現実的にAware Homeが構成できる。ベストペーパー賞。Shwetakの去年の研究、電灯線を使った屋内位置認識と組み合わせるとさらに面白いことになるのだろう。
An 'Object-Use Fingerprint': The Use of Electronic Sensors for Human Identification by Mark Hodges, Martha Pollack
RFIDリーダーつきグローブで家事をして、アクティビティを認識する... コーヒーメーカなど家電機器にはタグが貼り付けられまくり。うーむ平成の御世にまだこんなことやっている人がいるのか。
Key Generation based on Acceleration Data of Shaking Processes by Daniel Bichler, Guido Stromberg, Mario Huemer, Manuel Loew
2個のデバイスを一緒にshakeするとペアリングする。とだけ聞くとSmart-It Friendsなどとどこが違うのかと思うが、セキュアに相手と通信するためには、モーションデータを直接相手と比較することはできない。この研究では、モーションデータからそれぞれのデバイスで別個に鍵を生成しても共通鍵になるところがポイントらしい。5秒間シェイクして、80%ぐらいの確率で同じ鍵を生成可能。
Town hall meeting
- シングルトラック維持
- ショートペーパーを復活させるか(希望者多い。ショートを別トラックにするかどうかなどの議論)。
- Proceedings フォーマットを現状のSpringerのままかACM準拠にするか(ACMフォーマット支持者多し)。
などなど。次回は韓国(ソウル)で開催の予定。
- 作者: John Krumm,Gregory D. Abowd,Aruna Seneviratne,Thomas Strang
- 出版社/メーカー: Springer
- 発売日: 2007/11/09
- メディア: ペーパーバック
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